自衛官における難治性上腕骨外側上顆炎の検討

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Refractory Lateral Epicondylitis of the Humerus in Members of Japan Self-Defense Forces

この論文をさがす

抄録

自衛官の難治性上腕骨外側上顆炎について特徴を調査し,改善群と比較検討した.また術前後の治療成績についても検討した.2015年4月~2022年3月までに上腕骨外側上顆炎と診断された自衛官372例403肘を対象とした.男性382肘,女性21肘,初診時平均年齢は45.5歳であった.6か月以上の保存療法に抵抗し,手術加療を要した症例を手術群,それ以外を非手術群とした.手術群は403肘中23肘(5 %)であった.難治群の特徴として,女性の割合が高く,重作業の従事する割合が高かった.また,ステロイド注射回数や受診回数が多く,装具治療を行った割合が高かった.手術群23肘全例に鏡視下手術を行いVAS,DASH score,JOA-JES scoreは術後1年で有意に改善した.難治例は女性,重作業従事者に多く,鏡視下手術は有用であると考えられるが,早期の職場復帰を念頭に手術時期について検討が必要と思われた.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ