本邦における再生医療の実態に関する調査

DOI
  • 阿部 育子
    東京都立大学人間健康科学研究科看護学域 日本移植再生医療看護学会教育委員会WG
  • 當房 悦子
    福岡大学病院臓器移植医療センター 日本移植再生医療看護学会教育委員会WG
  • 千葉 由美
    横浜市立大学大学院医学研究科看護学専攻先端成人看護学 日本移植再生医療看護学会教育委員会WG

書誌事項

タイトル別名
  • Survey on Actual State of Regenerative Medicine in Japan

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抄録

<p>本調査は、再生医療看護の体系化に向けて、再生医療の実態を把握、整理することを目的に検討を行った。厚生労働省ホームページ「再生医療等提供計画「治療」区分」から、再生医療第一種から第三種計画の具体的内容等を、病理生理学体系をもとに分類し記述統計を示した(2023年7月現在)。その結果、全国5,258施設(重複含む)が届け出ており、最も件数が多かったのが東京都1,752件33.3%(第一種1件、第二種608件、第三種1,143件)であった。分類別では、第一種7件、第二種1,416件、第三種3,835件であった。第一種は、全てインスリン依存性糖尿病に対する同種膵島移植で、第二種は、関節などの運動器に関する治療が691件48.8%であった。第三種は、歯・口腔疾患に関する治療が1,647件42.9%であった。再生医療が身近な診療科で行われている実態が明らかとなったことから、今後看護がこの分野にどのように参画していくかの課題が示唆された。</p>

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