早期直腸癌術後再発と鑑別困難なPET集積を伴う腸間膜平滑筋腫の1例

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タイトル別名
  • Mesenteric Leiomyoma Mimicking Recurrence of Rectal Cancer—A Case Report—
  • ソウキ チョクチョウ ガン ジュツゴ サイハツ ト カンベツ コンナン ナ PET シュウセキ オ トモナウ チョウ カンマク ヘイカツ キンシュ ノ 1レイ

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抄録

<p>64歳,男性.当院で直腸癌に対して腹腔鏡下低位前方切除術施行後,pT1bN0M0,pStage Iで術後外来経過観察していた.術後1年目のCTで下腸間膜動脈根部近傍の腸間膜に腫瘍が新規に出現した.精査として施行したFDG-PETで腫瘍の増大があり,集積亢進を認めたことから直腸癌再発を疑って,開腹腫瘍切除術を施行した.病理所見ではH.E.染色でspindle cell tumor,免疫染色でc-kit陰性,CD34陰性,desmin陽性であり,腸間膜原発平滑筋腫と診断した.術後1年3カ月現在,無再発経過観察中である.腸間膜平滑筋腫は稀な疾患であり,FDG-PETで集積亢進する平滑筋腫の報告もあることから,偽陽性の可能性を念頭に置いた診療を行うことが必要であると考えられた.早期直腸癌術後再発と鑑別困難なPET集積を伴う腸間膜平滑筋腫の1例を経験したため,文献的考察を含めて報告する.</p>

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参考文献 (10)*注記

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