MID-NET<sup>®</sup>がもたらした,日本におけるデータ駆動型事業へのインパクト

  • 山下 貴範
    九州大学病院メディカル・インフォメーションセンター 九州大学データ駆動イノベーション推進本部健康医療DX推進部門
  • 伊豆倉 理江子
    宮崎大学医学部看護学科
  • 野尻 千夏
    九州大学病院メディカル・インフォメーションセンター
  • 高田 敦史
    九州大学病院メディカル・インフォメーションセンター
  • 堀田 多恵子
    九州大学病院検査部
  • 康 東天
    医療データ活用基盤整備機構
  • 中島 直樹
    九州大学病院メディカル・インフォメーションセンター 九州大学データ駆動イノベーション推進本部健康医療DX推進部門

書誌事項

タイトル別名
  • Impact of MID-NET<sup>®</sup> on Data Driven Clinical Project in Japan

説明

<p>日本における医療情報データベースネットワーク(MID-NET®)は,医療ビッグデータを活用した医薬品等の高度な安全対策を推進するために,電子カルテなどの医療情報を大規模に収集・分析するデータベースである.独立行政法人医薬品医療機器総合機構により管理・運営されている.本研究では,MID-NET®データをはじめとする医療情報の広範な活用に必要となる「データの標準化」と「データの品質管理」に関する取り組みを中心に,各医療機関が抱える課題とその解決策を検討した.MID-NET®は本格稼働に向けた準備として,2013年度からデータ品質管理を導入した.複数の機関が医療データを統合的に分析するにはデータ品質管理が重要であり,標準化されたコードマッピングもその一つである.MID-NET®の連携機関の医療マスターの品質向上を目的としたガバナンス手法を開発した.ガバナンス結果の提案は各施設にフィードバックされ,2020年8月よりガバナンスの本格運用を開始した.各施設の差異医療マスターを抽出するツールを開発・自動化した.ガバナンスセンターによる分類結果をもとに,医療従事者が最適な標準コードを提案し,毎月各施設にフィードバックした.標準コード提案後の登録率を高めるためにはさらなる検討が必要である.標準コードは各事業で管理するよりも各医療機関の部門システムなどの上流で管理することが効率的で正確になると思われる.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390580461189950464
  • DOI
    10.14982/rsmp.14.131
  • ISSN
    21890447
    21857113
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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