オンデマンド印刷機の進化とメディア開発

書誌事項

タイトル別名
  • Evolution of On-demand Printing Machines and Media Development

抄録

1450年ドイツのグーテンベルグによって開発された印刷は,紙を媒体とする情報伝達手段として発展してきたが,インターネットの普及により印刷物からディスプレイへ移行し,カタログ,ポスターなど商業印刷の減少が加速する状況にある。一方,コンピュータの出現により,1990年頃からオフセット印刷とは機構が異なるものの「オフセット印刷に近い出力品質」が得られ,かつ商業印刷における「小ロット・多品種・短納期」の要求に応えるオンデマンド印刷機(電子写真方式やインクジェット方式など)が多数登場し,2000年代になるとデジタル化およびカラー化の要素技術の飛躍的な向上を背景に,その利用分野は商業印刷や写真印刷へと拡大が見られ,今後も市場への浸透が進むと予想されている。<br>本稿は,オンデマンド印刷機の技術革新とそれに使用される用紙について,電子写真用紙,インクジェット用紙に分けて報告するもので,市場からの要望性能(高画像化,高機能化,低コスト化など)に如何に対応してきたかを,既報文および筆者がこれまでに携わった用紙の開発結果を基にまとめた。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 78 (1), 45-67, 2024

    紙パルプ技術協会

参考文献 (8)*注記

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