凝集体形成を活用した新規activatable型ラマンプローブによるバイオイメージング

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タイトル別名
  • Bio-imaging with novel activatable Raman probes utilizing aggregate formation

抄録

分子振動を検出するラマン顕微法は、蛍光法よりも高い多重検出能を有しているとして、近年、注目を浴びている。筆者らはこれまでに、標的酵素の活性を特異的に検出可能なactivatable型ラマンプローブを開発し、多色化したプローブを用いて生きた細胞で複数の酵素活性を同時検出することに成功してきた。一方で、開発したラマンプローブは細胞内滞留性が低く、酵素反応後に細胞から漏れ出してしまうことで、生体組織ではその酵素活性領域を特異的に検出できないという課題が明らかとなった。そこで、プローブの細胞内滞留性を改善するべく研究を行ったところ、酵素反応後の凝集体形成によって細胞内滞留性が向上する新規activatable型ラマンプローブを開発することに成功した。開発したプローブはショウジョウバエ組織において、標的酵素活性領域を特異的に検出可能であった。

収録刊行物

  • MEDCHEM NEWS

    MEDCHEM NEWS 34 (1), 20-24, 2024-02-01

    公益社団法人 日本薬学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390580472188582400
  • DOI
    10.14894/medchem.34.1_20
  • ISSN
    24328626
    24328618
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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