地球温暖化による1.5℃上昇と各種適応策が富山県河川の洪水・侵食リスクに与える影響評価

  • 藤下 龍澄
    富山県立大学大学院工学研究科環境・社会基盤工学専攻
  • 呉 修一
    富山県立大学工学部環境・社会基盤工学科

書誌事項

タイトル別名
  • EVALUATION OF 1.5 DEGREES CELSIUS INCREASE DUE TO GLOBAL WARMING AND SEVERAL ADAPTION MEASURES FOR FLOOD AND EROSION RISKS IN RIVERS IN TOYAMA PREFECTURE, JAPAN

抄録

<p> 本論文は,急流な富山県河川を対象に将来気候の洪水ピーク流量および侵食ポテンシャルを評価し,各種適応策での水位低減と侵食抑制効果を評価している.特に2℃上昇を1.5℃上昇に抑えた場合の洪水・侵食リスクの差異と,適応可能性について検討した.結果として150年確率流量における5河川の洪水ピーク流量が2℃上昇では平均1.21倍だが,1.5℃上昇では1.13倍に低減できた.また,侵食ポテンシャルの危険度大の地点割合は2%の増加に抑えることができた.小矢部川では流域内水田の30%で田んぼダムを実施し,植生伐採を組み合わせることで,1.5℃上昇に適応可能な事を示した.田んぼダムは,水田の流域に占める割合,特に下流扇状地ではなく上流域での水田割合が効果に寄与し,植生伐採は,繁茂状況に高水敷での洪水流下時間の長短が効果に寄与することが明らかとなった.</p>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (8)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ