抑肝散加陳皮半夏および加味逍遙散はニコチン依存モデルマウスにおけるニコチン離脱時の攻撃性の誘発を抑制する
書誌事項
- タイトル別名
-
- Yokukansankachimpihange and Kamishoyosan attenuate aggressive behavior induced by nicotine withdrawal in mice
この論文をさがす
説明
<p>【目 的】 古くからさまざまな精神症状に使用されてきた抑肝散加陳皮半夏および加味逍遙散が、禁煙治療中に頻発する離脱症状である易怒性・暴力性の改善にも有効であるのか、動物実験による検討を行った。<br>【方 法】 C57BL/6Jマウスに対し、水およびニコチン含水を自由摂取させ、経時的なニコチン嗜好性の上昇およびニコチン離脱時に攻撃性を呈する依存症モデルを作製した。その後、本モデルに対し標準1日量の抑肝散加陳皮半夏または加味逍遙散を1日1回経口投与し、居住者-侵入者テストおよび攻撃行動計測システムを利用し攻撃性を評価した。<br>【結 果】 試験の結果、依存症モデルで高頻度の攻撃行動が確認された。一方、抑肝散加陳皮半夏または加味逍遙散投与による治療を施した個体では、有意に攻撃行動が減少していた。<br>【結 論】 これらの結果より、抑肝散加陳皮半夏および加味逍遙散が、ニコチン離脱時の攻撃性の改善にも効果的であると考えられ、今後、禁煙治療への貢献が期待される。</p>
収録刊行物
-
- 日本禁煙学会雑誌
-
日本禁煙学会雑誌 18 (5), 110-118, 2023-12-28
特定非営利活動法人 日本禁煙学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390580615847145472
-
- ISSN
- 18826806
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可