ボロン酸高分子ネットワークバイオ材料の設計と医療応用

DOI
  • 松元 亮
    <sup>*</sup> 東京医科歯科大学 生体材料工学研 究所 <sup>**</sup> 東京大学大学院 工学系研究科  マテリアル工学専攻<sup>***</sup> 神奈川県立産業技術総合研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Design of boronic acid polymer network biomaterials and their medical applications

抄録

<p>ボロン酸は,水中で様々な生体分子と可逆的な結合性を呈する。糖との結合性から「ボロノレクチン」とも呼ばれる。その結合強度や選択性は合成化学的に可変である。ボロン酸による可逆的な分子認識においては,それ自身の解離状態と同期した顕著な親疎水性変化が付随し,これらを適切に分子デザインすることで,「ネットワークポリマー」の複合的・階層的な環境応答性の付与が可能となる。本稿では,筆者らが展開する「ボロノレクチン」の機能を応用した疾病診断やドラッグデリバリーシステムに関する研究から,特に,細胞内環境応答的な核酸医薬の送達システム,シアル酸認識によるがん診断及び標的治療技術,糖尿病治療を目的としたグルコース応答型インスリン供給システム等について概説する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390580626908004608
  • DOI
    10.11364/networkedpolymer.45.1_44
  • ISSN
    24342149
    24333786
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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