抄録
筆者は犯罪被害者カウンセラーの臨床実践を行ってきた。本論文では性暴力の被害者が被害後にどのような経験をしているかということと性暴力のカウンセリングの要点について学んだことをまとめることを目的とした。性暴力の本質は暴力と恐怖であり,その支援のためにはカウンセリングと平行して,さまざまの直接支援もオプションとして必要になる。箪者の行った様々の危機介入の経験をベースにしながら,性暴力の被害者に対する緊急カウンセリングの要点を暫定的にまとめたものである。オフィスでの個人カウンセリングが軸になっているが,臨床心理学的なコミュニティ支援の発想と方略が同時に求められる。
収録刊行物
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- 心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学教育学部附属教育実践総合センター心理教育相談室紀要
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心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学教育学部附属教育実践総合センター心理教育相談室紀要 3 25-35, 2005-03-31
岡山大学教育学部附属教育実践総合センター心理教育相談室
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390580682412498304
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- DOI
- 10.18926/66589
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- ISSN
- 21855129
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB