脊椎黄色靭帯骨化と骨棘により神経症状を呈した偽性偽性副甲状腺機能低下症の1例

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タイトル別名
  • A Case of Pseudopseudohypoparathyroidism with Neurological Symptoms Owing to Ossification of the Spinal Ligamentum Flavum and Osteophytes

抄録

<p>はじめに:偽性偽性副甲状腺機能低下症(pseudopseudohypoparathyroidism:PPHP)はAlbright's遺伝子骨形成異常症(Albright's hereditary osteodystrophy:AHO)と呼ばれる身体的特徴および精神発達遅滞を呈する病態である.PPHPは多彩な骨病変を呈し,脊椎の骨棘や靭帯骨化は脊柱管狭窄の原因となる.</p><p>症例:患者は72歳女性で脊髄神経圧迫による四肢神経症状,歩行障害を認め当院紹介となった.画像所見では環椎レベルの骨棘による脊柱管狭窄があり,胸椎レベルでは骨棘と黄色靭帯骨化による脊柱管狭窄を認めた.失調性の歩行障害は増悪し車椅子が必要となり,入院後手術加療となった.手術は環椎レベルでの病変に対して除圧術を行い,胸椎病変に対して除圧術および脊椎固定術を行った.術後経過は良好で杖歩行で退院した.</p><p>結語:脊椎黄色靭帯骨化と骨棘により脊柱管狭窄を合併したPPHPの1例を経験したので報告する.</p>

収録刊行物

  • Journal of Spine Research

    Journal of Spine Research 15 (2), 78-83, 2024-02-20

    一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390580682415479424
  • DOI
    10.34371/jspineres.2023-0014
  • ISSN
    24351563
    18847137
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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