インテリアデザインが高齢者に対する印象形成に及ぼす影響

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タイトル別名
  • The Effect of Interior Design on the Images of Elderly People

抄録

<p>青年期には、高齢者に対して否定的な印象を持つことがある。専門職においても同様の場合があり、このことが介護サービスの質の低下や、高齢者自身の自己概念や適応にも影響を及ぼすことが指摘されている。そこで、高齢者の印象を向上させるため研究や実践の広がりが期待されている。本研究では、対人印象に影響を及ぼす要因の中でも室内空間要素に注目し、室内のインテリア様式の違いによって高齢者の印象がどのように異なるのかを検証した。152名の被験者に5様式のインテリア画像を背景に配置した高齢者男性と女性の人物画像を呈示し、15の印象評定項目について5段階尺度を用い印象評定を行った。得られたデータをもとに因子分析を行った結果、個人的親しみやすさ、社会的望ましさ、活動性の3因子が抽出された。各人物画像の因子得点の平均値を用いて分散分析を行った結果、和風様式は他の様式と比べて、個人的親しみやすさや社会的望ましさの評価を高めるが、活動性の評価は低くなること、和風様式における個人的親しみやすさの評価は男性よりも女性の方が高いこと、などが明らかになった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390580704332212480
  • DOI
    10.20786/mera.22.2_29
  • ISSN
    24320366
    1341500X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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