妊娠後期の体型が運動イメージや転倒恐怖感,またぎ動作に与える影響

DOI
  • 武内 彩佳
    国際医療福祉大学大学院保健医療学専攻理学療法学分野基礎理学療法領域 国際医療福祉大学病院診療技術部リハビリテーション室
  • 谷 浩明
    国際医療福祉大学大学院保健医療学専攻理学療法学分野基礎理学療法領域 国際医療福祉大学保健医療学部理学療法学科
  • 渡邉 観世子
    国際医療福祉大学大学院保健医療学専攻理学療法学分野基礎理学療法領域 国際医療福祉大学保健医療学部理学療法学科

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Body Shape in Late Pregnancy on Motor Imagery, Fear of Falls, and Obstacle Crossing Movement

抄録

<p>【目的】本研究は妊婦転倒予防のための動作指導の立案を目指し,妊娠後期の体型における転倒の要因を検討した。【方法】健常若年女性20 名を対象に,妊婦体験ジャケット着用による運動イメージの正確性,転倒恐怖感(ABC scale),またぎ動作(5 cm・15 cm/ 荷物把持の有無)と歩行時の足部クリアランスの変化を計測した。【結果】妊婦体験ジャケット着用時には転倒恐怖感が高まり,10 m 最大歩行課題の運動イメージでは過小評価を示した。またぎ動作では妊婦体験ジャケットの有無にかかわらず,荷物を把持した条件で引き込み足の足部クリアランスが増加した。また低い障害物をまたぐ際には,妊婦体験ジャケット着用時に有意に足部クリアランスが低下した。【考察】妊娠後期の体型は転倒リスクが高まることが示され,その背景には,荷物把持時の過剰な下肢挙上に伴う姿勢の不安定さや低い段差をまたぐ際の足部クリアランスの不十分さが影響していると考えられた。</p>

収録刊行物

  • 基礎理学療法学

    基礎理学療法学 advpub (0), 2024

    一般社団法人 日本基礎理学療法学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390580704332294272
  • DOI
    10.24780/jjptf.jjptf_2023-12
  • ISSN
    24366382
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ