MRIを用いた海馬回旋の発達評価 : 学齢期の健常群と知的障害群の比較研究

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  • MRI オ モチイタ カイバ カイセン ノ ハッタツ ヒョウカ : ガクレイキ ノ ケンジョウグン ト チテキ ショウガイグン ノ ヒカク ケンキュウ

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海馬は海馬溝を中心に回旋しながら発達するため、その形態的発達は海馬回旋と呼ばれている。胎児の海馬は在胎週数と比例して回旋が進み海馬溝は狭小化していく。発達障害を有する小児において海馬回旋が不充分もしくは停止していることが報告されている。今回、知的障害を有する小児を対象にして磁気共鳴画像を用いて海馬の形態を測定し、知的発達が正常の小児群と比較検討した。対照健常群と比べて知的障害群の海馬溝は左右ともに有意に開大し、海馬縦厚と有意な相関を示した。以上より、知的障害を有する小児の海馬は、海馬回旋遅滞を反映する海馬溝の狭小化遅滞を伴うことを示唆した。

自由論題 研究論文

Journal

  • Keio SFC journal

    Keio SFC journal 12 (2), 121-129, 2012

    慶應義塾大学湘南藤沢学会

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