術前に診断困難であったcapillary hemangiomaによる非外傷性急性硬膜下血腫をきたした1例

  • 西条 智也
    岡山市立総合医療センター岡山市立市民病院脳神経外科
  • 渡邊 恭一
    岡山市立総合医療センター岡山市立市民病院脳神経外科
  • 高越 寛之
    岡山市立総合医療センター岡山市立市民病院脳神経外科
  • 梅田 剛志
    岡山市立総合医療センター岡山市立市民病院脳神経外科
  • 高杉 祐二
    岡山市立総合医療センター岡山市立市民病院脳神経外科
  • 井上 智
    岡山市立総合医療センター岡山市立市民病院脳神経外科
  • 桐山 英樹
    岡山市立総合医療センター岡山市立市民病院脳神経外科
  • 徳永 浩司
    岡山市立総合医療センター岡山市立市民病院脳神経外科
  • 松本 健五
    岡山市立総合医療センター岡山市立市民病院脳神経外科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Acute Spontaneous Subdural Hematoma caused by Intracranial Capillary Hemangioma with Difficulty in Preoperative Diagnosis
  • ジュツゼン ニ シンダン コンナン デ アッタ capillary hemangioma ニ ヨル ヒガイショウ セイキュウセイコウマク カケッシュ オ キタシタ 1レイ

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抄録

<p> 69歳女性, 3年前より左円蓋部髄膜腫のため外来通院していた. 突然の頭痛を発症し, 翌朝体動困難となり受診. 単純CT検査で左急性硬膜下血腫を認めたが, MRI・造影CT・脳血管造影検査では既存の髄膜腫以外に出血源は指摘できなかった. 開頭血腫除去術と同時に髄膜腫も摘出した際, 近傍に脳表動脈と連続した腫瘤を認め, 併せて摘出した. 病理診断の結果は毛細血管腫で, 間質に新鮮な血腫を認め急性硬膜下血腫の原因と考えられた. 頭蓋内発症の毛細血管腫は非常にまれであるが, 硬膜下血腫を発症した症例はこれまで報告がなく, 造影効果が乏しい点, 血管由来である点など, 非典型的な特徴を示した症例を経験したため報告する.</p>

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