両眼に強度乱視を伴う屈折異常弱視に対して12歳から弱視治療を行った1例

  • 五十嵐 彩夏
    群馬大学大学院医学系研究科脳神経病態制御学講座眼科学
  • 得居 俊介
    群馬大学大学院医学系研究科脳神経病態制御学講座眼科学
  • 野田 聡実
    群馬大学大学院医学系研究科脳神経病態制御学講座眼科学
  • 中尾 敦子
    群馬大学大学院医学系研究科脳神経病態制御学講座眼科学
  • 三村 夏央里
    群馬大学大学院医学系研究科脳神経病態制御学講座眼科学
  • 秋山 英雄
    群馬大学大学院医学系研究科脳神経病態制御学講座眼科学

書誌事項

タイトル別名
  • A patient with ametropic amblyopia and severe astigmatism in both eyes who had received treatment from the age of 12

抄録

<p> 【緒言】感受性期のピークを過ぎた両眼に強度乱視を伴う屈折異常弱視に対し、トーリックハードコンタクトレンズ(toric HCL)を用いて屈折矯正を行い、良好な視力を得られた一例を報告する。</p><p> 【症例】11歳11か月女児。6歳時の学校健診にて視力低下を指摘され近医を受診。強度乱視に対して眼鏡処方されたが、装用できなかった。紹介初診時、矯正視力は両眼ともに(0.1)、調節麻痺下他覚的屈折値は右-3.75D Cyl-5.50D Ax175°、左-2.75D Cyl-6.50D Ax15°と高度な乱視が検出され、屈折異常弱視としてtoric HCLを処方した。7か月後には両眼ともに(1.0)と良好な視力が得られた。</p><p> 【結論】12歳の両眼に強度乱視に伴う屈折異常弱視に対し、toric HCLが有効であった症例を経験した。</p>

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