公共施設の配置変更に伴う都市構造変化時の水災害リスク軽減効果に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • FLOOD RISK REDUCTION EFFECTS OF URBAN STRUCTURAL CHANGES DUE TO REARRANGEMENT OF PUBLIC FACILITIES

抄録

<p> 気候変動に伴う激甚化が懸念される洪水災害に対して,居住地誘導などの都市計画的手法による地域づくりの重要性が高まっている.本研究では,石川県小松市を流れる梯川周辺域を対象として,人口減少下での小学校の移転及び統合と市街化区域面積の変更を想定した複数のシナリオを設定し,応用都市経済モデルを用いて2045年の都市構造変化について推定した.また,擬似温暖化シミュレーションに基づく将来降雨を入力とした氾濫解析による浸水深分布に基づき,都市構造変化前後の洪水氾濫被害額を算定し,想定した施策の水災害リスク軽減効果を評価した.小学校の移転については最大で氾濫被害額が15.1%減少したが,市街化区域面積の変更と組み合わせることでを被害額の減少率は19.9%まで上昇し,施策の組み合わせによる相乗効果がみられた.</p>

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