耳鼻咽喉科における睡眠呼吸障害診療の実態調査

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  • Clinical Survey of Care for Sleep disordered Breathing in the Field of Otorhinolaryngology
  • ジビ インコウカ ニ オケル スイミン コキュウ ショウガイ シンリョウ ノ ジッタイ チョウサ

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抄録

<p> 睡眠障害の中で最も有病率の高い閉塞性睡眠時無呼吸症に対する診断・治療は上気道機能・形態の異常がかかわることから耳鼻咽喉科が中心に行うべきものと考える. しかし各地域により事情が異なり, さまざまな診療科で行われているのが実情である. そこで, その実態を把握するため今回8府県地方部会・医会の協力を得て, 耳鼻咽喉科診療における睡眠呼吸障害診療の実態調査を施行した.</p><p> 2022年11月~12月において, 秋田, 埼玉, 福井, 愛知, 大阪, 岡山, 愛媛, 福岡の, 8府県の日本耳鼻咽喉科頭頸部外科地方部会・医会に依頼し, インターネット上で調査を行い, 466件 (診療所322件, 病院 144件) の回答を得た. 質問の中で「いびき症状での1カ月初診患者はどれくらい来られていますか? 」では79%が5人以下の受診であった. 「検査室外睡眠検査を実施しているか」では64.2%は実施していた. 「CPAP 治療を実施しているか」について63.3%は実施していた.</p><p> 睡眠医療の中で特に有病率の高い睡眠呼吸障害の診断・治療において上気道のエキスパートである耳鼻咽喉科医が担うべき役割は大きい. 患者啓発も含め, 耳鼻咽喉科医の睡眠医療の取り組みが必要であることが示唆された.</p>

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