ツヤハダゴマダラカミキリの街路樹における発生消長およびリンゴに対する寄生リスク調査(第1報)

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タイトル別名
  • Occurrence and Decline of <i>Anoplophora glabripennis</i> on Roadside Trees and the Potential Parasitism Risk to Apples (Part 1)

抄録

<p>福島県では,2021年にツヤハダゴマダラカミキリの侵入を確認した.本種は,海外においてリンゴ等果樹への寄生が報告されており,寄生リスクを評価する必要がある.そこで,2022年に本種の発生消長を福島市の街路樹(カツラ15本,カエデ9本,サクラ1本)で調査するとともに,リンゴへの寄生リスクを調査した.成虫は主としてカツラで8月~9月上旬にかけて確認し,その間新しい後食・産卵痕もみられた.また,本調査以外に福島市内のトチノキで7月下旬に成虫を確認したことから,福島県では本種の成虫は7月から9月頃まで発生していると考えられる.また,リンゴへの放虫試験の結果,成虫はリンゴを後食して生存し,産卵することが確認されたことから,本種はリンゴを加害するリスクがあると考えられた.本県では本種のリンゴへの加害は確認されていないが,リンゴを寄主とした本種の成育や寄主選好性を調査して寄生リスクを明らかにする必要がある.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390580793844952832
  • DOI
    10.11455/kitanihon.2023.74_100
  • ISSN
    21854114
    21854149
    0368623X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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