根尖性歯周炎に漢方薬が有効であった1例

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タイトル別名
  • A Case of Apical Periodontitis Successfully Treated with Kampo Medicine
  • コン センセイシシュウエン ニ カンポウヤク ガ ユウコウ デ アッタ 1レイ

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抄録

<p>根尖性歯周炎とは,むし歯(う蝕)などが原因で根の先(根尖)の周囲にある歯周組織に生じた炎症性病変である。治療には原因となっている歯の内部の感染した歯髄や腐敗物,細菌を取り除く感染根管治療を行なう必要がある。症例は77歳男性で,右下第一大臼歯の根尖性歯周炎と診断され,根管治療を勧められたが,その治療に強く抵抗し同意しなかった。そこで排膿散及湯と立効散を用いた漢方治療を行なったところ,抗菌剤,鎮痛剤を用いることなく3年以上安定して経過している。歯根膜炎はそのまま放置していれば徐々に悪化していく可能性が大きい。通常の歯科治療が困難な症例では漢方治療も有用ではないかと思われた。</p>

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