IADL 能力向上のための効果的な作業療法介入 ─身体制限を負荷した健常若齢成人における比較検討─

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タイトル別名
  • Effective occupational therapy intervention for improving instrumental activities of daily living(IADL)ability ─ Comparison study in healthy young adults with simulated physical limitations ─
  • IADL能力向上のための効果的な作業療法介入 : 身体制限を負荷した健常若齢成人における比較検討
  • IADL ノウリョク コウジョウ ノ タメ ノ コウカテキ ナ サギョウ リョウホウ カイニュウ : シンタイ セイゲン オ フカ シタ ケンジョウ ジャクレイ セイジン ニ オケル ヒカク ケントウ

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抄録

 本研究は,身体制限を負荷した健常若齢成人を対象に,IADL 能力を改善させる効 果的な作業療法介入方法を検討するために,3 つの介入(協働,クライアント主導,セラ ピスト主導)の効果を比較することを目的とした.対象者は,健常若齢成人 30 名(平均 年齢 19.2 ± 1.4 歳)であった.協働群 10 名,クライアント主導群 10 名,セラピスト主導 群 10 名の 3 群に分け,対象者は身体制限を負荷した状態で,IADL 能力向上のための IADL 課題の遂行練習を,それぞれの介入方法で作業療法士と共に,1 回 1 時間,週 1 回, 3 週間(全 3 回)行った.介入前後の IADL 能力の変化は,ADL/IADL 評価法の運動とプ ロセス技能評価法(AMPS)を用いて測定した.介入前評価では,3 群間の測定値に有意 差はなかった.介入前後の変化値は,協働群,セラピスト主導群,クライアント主導群の 順に平均値が高く,協働群はクライアント主導群よりも運動およびプロセス技能能力測定 値が有意に向上していた.本研究の結果から,日本人若齢成人において,協働的介入が最 も IADL 能力を改善する可能性があることが示唆された.

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