開放療法による殿部毛巣洞手術症例の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Efficacy of Open Surgery Technique for Sacrococcygeal Pilonidal Sinus
抄録
<p> 序論:殿部毛巣洞に対する根治手術法は種々報告されているが,その優劣についてはいまだ結論が出ていない。われわれは開放療法を用いた根治術を行い,良好な結果を得たため,その詳細について報告する。<br> 方法:2017年7月から2022年12月までに殿部毛巣洞と診断された17例に対し,病変摘出術後に開放創として二次治癒させる手術治療(以下,開放療法)を行った。<br> 結果:入院期間は平均4.7日,創治癒までの期間は平均35.4日であった。1例で創治癒遅延がみられ,皮下に埋入した体毛の除去を行い治癒した。平均観察期間は3年2ヵ月で,全例で再発は認められなかった。<br> 考察:毛巣洞における開放療法は,一般に治癒までの期間が長いことが欠点とされるが,一期的な閉鎖術と比較して,術後の制限は軽度で入院期間は短い。<br> 結論:自験例の開放療法では,一期的閉鎖術式と比較して再発率は低く,患者負担が少ない有用な選択肢の一つであると考えられた。</p>
収録刊行物
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- 日本形成外科学会会誌
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日本形成外科学会会誌 44 (2), 43-49, 2024-02-20
一般社団法人 日本形成外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390580837583212800
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- ISSN
- 2758271X
- 03894703
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可