対面での笑いヨガの実践による心理状態の変化および性格特性との関連

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笑いヨガは,「無条件の笑い」とヨガの呼吸法や体操を組み合わせた健康法である。本研究では,対面での笑いヨガを実践した際の心理状態の変化,および性格特性との関連を検討した。日本における笑いヨガの継続的実践者および非実践者,計24名が参加した。参加者は,75分間の実践セッションに参加する前後に,気分および状態不安に関する尺度に記入し,実践後にBig Five性格特性尺度にも回答した。その結果,実践前後でポジティヴ気分は有意に増大,ネガティヴ気分および状態不安は有意に減少した。ネガティヴ気分は,実践前では非実践者のほうが実践者より有意に高かったが,実践後では群間差がみられなかった。またBig Five尺度の調和性の得点は,実践者のほうが有意に高かった。笑いヨガの実践に関する指標と心理状態および性格特性の間にも有意な関連がみられ,笑いヨガの実践時間が長いほど神経症傾向の得点が高く,開放性の得点は低かった。これらの結果は,笑いヨガの実践が短期的な心理状態を改善すること,および実践と性格特性が対応している可能性を示唆している。

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