Philadelphia染色体陰性急性リンパ芽球性白血病の晩期再発に対するinotuzumab ozogamicinおよびCAR-Tのsequential療法

  • 水谷 陽
    大阪大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学
  • 草壁 信輔
    大阪大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学
  • 福島 健太郎
    大阪大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学
  • 村上 拓
    大阪大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学
  • 濱田 雅隆
    大阪大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学
  • 長谷川 千紘
    大阪大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学
  • 水田 惠美子
    大阪大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学
  • 山口 優太
    大阪大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学
  • 中井 りつこ
    大阪大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学
  • 倉重 隆明
    大阪大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学
  • 日野 彬央
    大阪大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学
  • 上田 智朗
    大阪大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学
  • 藤田 二郎
    大阪大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学
  • 宮村 能子
    大阪大学大学院医学系研究科 小児科学
  • 保仙 直毅
    大阪大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学

書誌事項

タイトル別名
  • Sequential therapy with inotuzumab ozogamicin followed by CAR T-cell therapy for Philadelphia chromosome-negative acute lymphoblastic leukemia

抄録

<p>症例は25歳女性,約10年前にB細胞性急性リンパ芽球性白血病治療後経過観察中であったが,末梢血芽球出現のため紹介となった。骨髄検査と合わせ,再発と診断された。白血病は化学療法抵抗性であり,キメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)療法(tisagenlecleucel, Tisa-cel)を行う方針としてリンパ球採取を実施した。その後ブリッジング療法として2サイクルのinotuzumab ozogamicin(InO)の投与を行った。その後の骨髄ではポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法による微小残存病変(MRD)が残存(PCR-MRD 1.0×10−4)していたが,CAR-T療法後の骨髄ではMRD陰性化を確認した。現在患者は寛解を維持し,MRDのモニタリングを行っている。InOおよびCAR-T療法を連続的に行う治療戦略は,白血病をコントロールし,化学療法による臓器合併症を回避できる点で思春期・若年成人世代のALL治療において有効であると考えられる。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 65 (2), 78-83, 2024

    一般社団法人 日本血液学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390580859413172480
  • DOI
    10.11406/rinketsu.65.78
  • ISSN
    18820824
    04851439
  • PubMed
    38448002
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • PubMed
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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