小学生男子サッカー選手におけるSever病の危険因子:前向きコホート研究

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タイトル別名
  • Risk factors for Severʼs disease in elementary school male soccer players: a prospective cohort study

抄録

<p>(目的)小学生男子サッカー選手におけるSever 病の危険因子を明らかにすること. (方法)8-12 歳の男子サッカー選手80 名を対象とした.整形外科医が自発痛の有無と圧痛部位を確認し,Sever 病の診断をした.測定項目は基本情報に加え,膝伸展位/屈曲位の足関節背屈可動域とし,背屈可動域は左右の平均値を代表値とした.ベースライン測定から1 年後にSever 病の有無を確認し発症群,非発症群に群分けした.各測定項目の2 群間比較には,対応のないt 検定またはMann-Whitney のU 検定を用いた.その後2 群間比較でP<0.25 の変数を説明変数とするロジスティック回帰分析にて,発症に関連する危険因子を検討した. (結果)36 名が解析対象となり,うち11 名が発症群に該当した.年齢,身長,体重,膝屈曲位の背屈可動域は2 群間に有意差はなかった.膝伸展位の背屈可動域は発症群が非発症群よりも有意に大きく(P =0.008),発症に関連する危険因子として抽出された(オッズ比:1.193,95%CI:1.038-1.370). (考察)発症の危険因子に,背屈可動域が大きいことが抽出された.先行研究では,発症者の特徴として背屈可動域制限が報告されている.しかし本研究より,背屈可動性が高いことで,アキレス腱および足底腱膜の張力による踵骨骨端核への圧迫力が高まり,発症する可能性が示唆された.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390580925871045632
  • DOI
    10.57474/jjcsm.31.2_342
  • ISSN
    27583767
    13464159
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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