書誌事項
- タイトル別名
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- Factors Affecting Return to Sports after Achilles Tendon Repair
- アキレスケン ホウゴウ ジュツゴ ノ スポーツ フッキ ニ ヒツヨウ ナ インシ
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抄録
<p>(目的)当院でのアキレス腱縫合術後の競技復帰状況を明らかにし,競技復帰に必要な因子を検討すること.</p><p>(対象と方法)対象は,2017 年1 月~2019 年8 月までに初回で片側アキレス腱縫合術を施行し,術後 9 ヵ月まで経過観察でき,術前から定期的にスポーツ活動をしていた,118 例(平均年齢39.6±12.2 歳)で ある.競技復帰していた群(復帰群)と復帰していない群(非復帰群)の2 群間で,①年齢,②Body Mass Index(BMI),術後9 ヵ月での③片脚HR 挙上高の健患比(HRHI),④腹臥位膝関節屈曲位での足関節自然下垂角度の健患比(ATRA),⑤各群による痛みの有無の割合(痛みの割合)とジョギングやジャンプ動作などの動作開始・獲得時期を比較し,多重ロジスティック回帰分析から復帰に必要な因子を検討,そのカットオフ値を求めた.</p><p>(結果)スポーツ復帰率は79.7% であった.2 群間ではBMI とHRHI,ATRA,痛みの割合に有意差があった.動作開始・獲得時期は有意に復帰群が早かった.復帰因子はBMI とHRHI であった.BMI に関しては,オッズ比は0.85,カットオフ値は24.5kg/m2 であった.HRHI に関しては,オッズ比は1.05,カットオフ値は86.7%であった.</p><p>(結語)当院でのアキレス腱縫合術後のスポーツ復帰率は約80% であり良好な成績であった.スポーツ復帰には,BMI や痛みの発生,ATRA の保持に留意し,特に十分なHRHI の獲得が必要である.</p>
収録刊行物
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- 日本臨床スポーツ医学会誌
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日本臨床スポーツ医学会誌 31 (3), 452-459, 2023-08-31
一般社団法人 日本臨床スポーツ医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390580925871057280
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- NII書誌ID
- AA11429267
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- ISSN
- 27583767
- 13464159
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- NDL書誌ID
- 033066986
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可