サービス利用による精神価値向上のための経験価値変化モデルの提案

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書誌事項

タイトル別名
  • Experience Value Change Model to Enhance Mental Value through Service Use

抄録

<p> 本稿では,精神価値の成長,変化にともない長期利用を促すサービスデザインを行うための指針を導出することを目指す。具体的には,まず長期利用されているサービス体験を調査し,短期間,中期間,長期間の3つの利用期間ごとに,発生している価値を抽出した。抽出した価値をクラスター分析し,この結果に基づいた経験価値変化モデルを提案した。提案モデルは,短期間から長期間まで発生する「安心感」「気軽」「高揚感」「向上心」の精神価値と,短期間から中期間に見られる「魅力」の精神価値と,中期間から発生する「自己肯定感」,長期間に至り発生する「愛着」の精神価値が時間変化するモデルとなった。さらに,各事例の価値成長の変遷をクラスター分析することで,長期間に「安心感」「高揚感」「向上心」「愛着」へと精神価値を成長させる主要なパターンを見出した。これらの結果,提案した経験価値変化モデルが,サービスデザインの指針となりえる可能性が示された。</p>

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 70 (4), 4_9-4_18, 2024-03-31

    一般社団法人 日本デザイン学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390580992759614464
  • DOI
    10.11247/jssdj.70.4_9
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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