眼の情報から読み解く聴覚的注意

DOI
  • 山岸 慎平
    日本電信電話株式会社 コミュニケーション科学基礎研究所
  • 廖 心怡
    日本電信電話株式会社 コミュニケーション科学基礎研究所
  • 鈴木 雄太
    日本電信電話株式会社 コミュニケーション科学基礎研究所
  • 古川 茂人
    日本電信電話株式会社 コミュニケーション科学基礎研究所 静岡社会健康医学大学院大学

書誌事項

タイトル別名
  • Reading auditory attention from eye information

抄録

<p>さまざまな刺激が混在する日常環境で , 脳はその複雑な入力信号を適切に処理し , 注意を向けた対象 の情報を選択的に抽出することができると考えられている ( 選択的注意 ). 視覚的注意がどのように移動するかは , 視線計測によって簡便に計測できることから知見が積み重なってきているのに対して , 視線によらない潜在的な注 意の研究は , 特に聴覚分野に関しては十分に進んでいないのが現状である . 我々は眼から計測可能な情報に着目し , 特に瞳孔径の変化や不随意に生じるマイクロサッカードと呼ばれる微小眼球運動と聴覚的注意の関係について研究 を行ってきた . 瞳孔反応のうち最も基本的な反応は入力刺激の光量を調節する瞳孔対光反応であるが , 近年の研究 によって光量が一定であっても潜在的注意を向けた位置の明るさによっても瞳孔径が変化することがわかってきて いる . またマイクロサッカードも視覚における潜在的注意の方向を反映することが報告されている . 本稿では , 視 覚的注意と同様に , 聴覚的注意の方向と瞳孔の大きさやマイクロサッカードとの関係を示した我々の過去の研究発 表の内容 [1] を紹介する .</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581003356429568
  • DOI
    10.60274/asjsc.sc-2024-12
  • ISSN
    27582744
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

問題の指摘

ページトップへ