雑音の反復知覚における時間周波数変調手がかり

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タイトル別名
  • Spectrotemporal modulation provides a cue for detecting repetition in noise

抄録

<p>音の反復を知覚することは取り巻く環境やその状況を理解するために非常に重要な能力である 。 我々 は、白色雑音であっても数百ミリ秒の繰り返しに気づくことができる。ただし、1 秒程度の長さになると数回の反復では検出が難しく、個人差が生じる。本研究では、こうした個人差が生じる要因を調べることで、雑音の反復知覚の手がかりを探ることを目的とした。反復を知覚する手がかりの1 つは、時間周波数変調である 。そこで、雑音 の反復検出の精度(d’)と、時間周波数変調の弁別閾値の両方を計測し、それらの関係性を調べた。また、音楽経験についての質問紙調査(Gold-MSI)も行い、知覚能力と演奏訓練の程度の影響も調べた。実験の結果、変調閾値が反復検出精度と相関することが分かった。加えてパス解析の結果、時間周波数変調閾値は音楽経験の影響がみられるが、反復検出精度は変調閾値からのみ強い影響を受けることが示された。これらの結果は、時間周波数変調が雑音の反復を知覚するための手がかりとなっていることを示している。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581003356433664
  • DOI
    10.60274/asjsc.sc-2024-1
  • ISSN
    27582744
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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