[ 招待講演 ] 視覚障害者が音で見る世界

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タイトル別名
  • [Invited] Auditory perceptual world in people with visual impairments

抄録

<p>視覚障害者への支援方法や情報補償方法の発展・普及は,日に日に必要性を増している.視覚障害者はその障害ゆえ情報取得や社会活動が制限されるため,これまでに彼らの情報保障や移動支援のための様々な手法が研究・開発されてきた.一方で,視覚障害者は特有の知覚系を有するため,晴眼者を対象とした提示戦略をそのまま使えるとは限らず,提示できる情報の質・量を向上させる取り組みは発展途上にある.このような知覚系におけるメカニズムや支援技術の現状を解明できれば,視覚障害者の知覚能力を活かした支援スキームの開発や,知覚体験の拡張や情報処理能力の向上も可能となる.そこで,本発表では,視覚障害者が獲得しているとされる知覚能力の特徴と,様々な情報保障手法について整理・紹介することを目的とする.特に,視覚情報を聴覚・触覚など異なるモダリティで代行する「感覚代行」の方略について述べた後,主に音に着目した視覚機能の代行システムや,パラスポーツやコンピュータゲームにおける応用例までを紹介する.なお,本講演は,過去に著者が執筆した記事[1],[2]に基づくものである.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581003356436096
  • DOI
    10.60274/asjsc.sc-2024-8
  • ISSN
    27582744
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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