大徳寺方丈発見鑿の調査について

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タイトル別名
  • Investigation of the Chisel Discovered at Daitoku-ji Hōjō

抄録

大徳寺方丈にて17世紀前半の鑿が発見された。発見例の少ない近世初期の大工道具として貴重であり、目視観察およびマイクロフォーカスX線CT観察を実施した。調査の概要は以下の通りである。 1.  鑿は鉄製、木柄付き。全長233mm、刃幅6分弱(17.2mm)。刃先は薄い両刃で、首は断面長方形につくられている。茎なかご式で口金が付いている。 2.  X線CTの結果、鑿の金属部分の形状が明らかになった。金属部分の全長は169.65mm、茎の形は径8mmの四角錐形と判明した。茎の先端には2.56mmの腐食生成物が形成され、柄の亀裂の原因になっていると推察された。 3.  X線CTで金属部分を観察した結果、穂先は介在物の少ない組織の可能性が考えられた。首付近では表面と平行に0.2×4~7.2mmの介在物が複数確認された。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581003356443136
  • DOI
    10.50862/dougukan.35.0_43
  • ISSN
    24361453
    09153683
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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