COVID-19危機に対峙した看護教員の力量形成プロセス
書誌事項
- タイトル別名
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- Process of competency formation for nursing instructors in the face of the COVID-19 crisis
- Visualization of experiences by the Trajectory Equifinality Modeling
- 複線径路等至性モデリングによる経験の可視化
抄録
本研究は COVID-19 危機に対峙した看護教員の経験に着目し,力量形成プロセスを明らかにすることを目的とする。教育実践経験 13 年の教員の語りを,複線径路等至性モデリング(TEM)を用いて分析した。看護教員は,COVID-19 感染拡大時期に家族の病と向き合い[医療従事者との衝突]や[コロナ禍の看取りと生活の狭間で葛藤する]という径路を辿っていた。これらの経験の中で立ち上がった問いは「生きるとは何か」「ケアとは何か」「看護とは何か」といった本質を考え直す問いであった。COVID-19 危機によって急速に実現したオンライン授業やさまざまな代替としての教育方法は,これからの看護教育に新しい可能性をもたらすに違いない。臨床と学校が真の意味で協働し,学生の教育を共に考えていくために,看護教員の葛藤にみる本質的な問いかけに看護教員一人一人が向き合っていく必要がある。
収録刊行物
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- 質的心理学研究
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質的心理学研究 23 (Special), S86-S94, 2024
日本質的心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390581003356477440
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- ISSN
- 24357065
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可