グロムス腫瘍の 4 例
書誌事項
- タイトル別名
-
- Four cases of temporal bone glomus tumor
この論文をさがす
説明
<p>2016 年から 2021 年にかけて当科で手術を行った側頭骨グロムス腫瘍の 4 例について報告する。4 例の内訳として鼓室型 2 例、頸静脈球型 2 例に対し治療を行った。鼓室型の 2 例では拍動性耳鳴を認めた。術前聴力検査では 3 例で患側の聴力低下と気骨導差を認めた。頸静脈球型のうち 1 例では生検、切除、再手術と 3 回の手術を必要とした。血管塞栓術は鼓室型、頸静脈球型それぞれ 1 例ずつ施行し、すべての症例において、術前後の神経脱落所見は認めなかった。1 例は残存病変があるものの増大なく経過しており、その他 3 例は再発・再々発なく経過している。グロムス腫瘍は血流豊富であり、栄養血管の塞栓や高周波バイポーラの使用が安全な手術に有用と考えられる。</p>
収録刊行物
-
- 耳鼻と臨床
-
耳鼻と臨床 69 (2), 89-96, 2023-03-20
耳鼻と臨床会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390581003356498944
-
- ISSN
- 21851034
- 04477227
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可