S-PRGフィラー含有研磨ペーストがウシ歯エナメル質の超音波速度に及ぼす影響

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of the Polishing Paste Containing S-PRG Filler on the Ultrasonic Velocity of Bovine Enamel

抄録

<p> 目的:S-PRGフィラー含有研磨ペースト(PRG)を用いてコンポジットレジンを研磨した際の,窩縁部エナメル質の状態変化を,超音波透過法を用いて検討した。</p><p> 方法:ウシ歯に形成した規格窩洞にコンポジットレジンを充塡,硬化させた後,充塡面をシリコンカーバイドペーパーで研削したものを測定用試片とした。測定用試片を0.1M乳酸緩衝液に10分間浸漬した後,人工唾液中に保管する操作を1日2回,28日間継続した群をコントロール群とした。また,実験開始時に測定用試片をPRGあるいはダイヤモンド含有研磨ペースト(DDP)を用いて研磨し,コントロール群と同様の条件で保管した群を,PRG群およびDDP群とした。超音波測定装置を用いて,窩縁部エナメル質の縦波音速を測定した。</p><p> 結果:縦波音速は,実験開始14日以降で,PRG群で他の群と比較して有意に大きな値を示した。</p><p> 結論:PRGは,窩洞周囲のエナメル質の脱灰抑制効果を有し,再石灰化を促進することが示された。</p>

収録刊行物

  • 歯科審美

    歯科審美 36 (2), 117-123, 2024

    一般社団法人 日本歯科審美学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581003356573696
  • DOI
    10.60256/sikasinbi.36.2_117
  • ISSN
    27589021
    09161945
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

問題の指摘

ページトップへ