介護職の就労継続に向けた組織市民行動の影響―看護師との比較から―

書誌事項

タイトル別名
  • The Influence of Organizational Citizenship Behavior on the Continued Employment of Care Workers:From a Comparison with Nurses

抄録

目的: ①介護職を対象とした組織市民行動に関する文献検討を行い、介護職の就労継続への影響を明らかとすること、②看護師を対象とした組織市民行動に関する文献検討を行い、今後の介護職の就労継続への組織市民行動の影響への示唆を得ることを目的とする。 方法: CiNii、医学中央雑誌WEB版、最新看護索引Webの3つのデータベースを使用して検索した。「組織市民行動」をキーワードとし、介護職、看護師に関連している文献は、12件であった。そのうち、会議録3件を除く、9件を分析対象とした。 結果: 文献が発表された年は、2007年・2012年・2014年・2015年・2016年に1編、2017年2編、2019年1編、2020年1編であった。研究対象は、介護職員2編、看護師6編、文献1編であった。 結論: 組織市民行動は、介護職の就労継続に影響を与える可能性の高い指標となりうるものであるが、介護職を対象とした研究蓄積は乏しいことが明らかとなった。また、看護職を対象とした組織市民行動の研究との比較から、介護職の特徴的な組織市民行動を明らかとする必要があること、介護職の組織市民行動を考える上で、有資格者と無資格者が混在するチームである点を考慮する必要がある。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ