超音波内視鏡下組織採取後の穿刺経路腫瘍細胞播種に関する全国調査
-
- 北野 雅之
- 和歌山県立医科大学 第二内科
-
- 吉田 真誠
- 札幌医科大学付属病院 腫瘍内科
-
- 蘆田 玲子
- 和歌山県立医科大学 第二内科 大阪国際がんセンター 消化器検診部
-
- 喜多 絵美里
- 千葉県がんセンター 消化器内科
-
- 潟沼 朗生
- 手稲渓仁会病院 消化器病センター
-
- 糸井 隆夫
- 東京医科大学 消化器内科学分野
-
- 三方 林太郎
- 千葉大学医学部 消化器内科
-
- 西川 健一郎
- 松阪市民病院 消化器内科
-
- 松林 宏行
- 静岡県立静岡がんセンター 内視鏡科
-
- 高山 敬子
- 東京女子医科大学病院 消化器内科
-
- 加藤 博也
- 岡山大学病院 消化器内科
-
- 竹中 完
- 近畿大学 消化器内科
-
- 植木 亨
- 福山市民病院 内科
-
- 川嶌 洋平
- 東海大学医学部附属病院 消化器内科
-
- 中井 陽介
- 東京大学医学部附属病院 消化器内科
-
- 橋元 慎一
- 鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学
-
- 重川 稔
- 大阪大学大学院 医学系研究科消化器内科学
-
- 根引 浩子
- 大阪市立総合医療センター 消化器内科
-
- 津村 英隆
- 兵庫県立がんセンター 消化器内科
-
- 岡部 義信
- 久留米大学医学部 内科学講座消化器内科部門
-
- 良沢 昭銘
- 埼玉医科大学国際医療センター 消化器内科
-
- 原田 宜幸
- 日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科
-
- 美登路 昭
- 奈良県立医科大学 消化器内科
-
- 佐々木 民人
- 県立広島病院 消化器内科
-
- 保田 宏明
- 京都府立医科大学 消化器内科
-
- 三浦 夏希
- 東京都立多摩総合医療センター 消化器内科
-
- 池本 哲也
- 徳島大学病院 消化器・移植外科
-
- 小澤 栄介
- 長崎大学 消化器内科
-
- 塩路 和彦
- 新潟県立がんセンター新潟病院 内科
-
- 山口 厚
- 国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター 消化器内科
-
- 奥薗 徹
- 仙台厚生病院 消化器内科
-
- 森山 一郎
- 島根大学医学部附属病院 先端がん治療センター
-
- 久居 弘幸
- 伊達赤十字病院 消化器科
-
- 藤田 光一
- 淀川キリスト教病院 消化器内科
-
- 後藤 拓磨
- 旭川医科大学 消化器・血液腫瘍制御内科学分野
-
- 白幡 名香雄
- 山形県立中央病院 消化器内科
-
- 岩田 恵典
- 兵庫医科大学 肝胆膵内科
-
- 岡部 純弘
- 加古川中央市民病院 消化器内科
-
- 原 和生
- 愛知がんセンター 消化器内科部
-
- 橋本 裕輔
- 国立がん研究センター東病院 肝胆膵内科
-
- 桒谷 将城
- 北海道大学病院 消化器内科
-
- 伊佐山 浩通
- 順天堂大学医学部附属順天堂医院 消化器内科
-
- 藤森 尚
- 九州大学病院 肝臓・膵臓・胆道内科
-
- 正宗 淳
- 東北大学 消化器内科
-
- 幡丸 景一
- 和歌山県立医科大学 第二内科
-
- 下川 敏雄
- 和歌山県立医科大学附属病院 臨床研究センター
-
- 岡崎 和一
- 関西医科大学香里病院
-
- 竹山 宜典
- 近畿大学 外科
-
- 山上 裕機
- 和歌山県立医科大学 第二外科
書誌事項
- タイトル別名
-
- NEEDLE TRACT SEEDING AFTER ENDOSCOPIC ULTRASOUND-GUIDED TISSUE ACQUISITION OF PANCREATIC TUMORS: NATIONWIDE SURVEY IN JAPAN
抄録
<p>【背景・目的】超音波内視鏡下組織採取法(EUS-guided tissue acquisition:EUS-TA)は,膵腫瘍の診断において重要な役割を担っている.本研究では,膵腫瘍のEUS-TA後の穿刺経路腫瘍細胞播種(Needle tract seeding:NTS)の現状を本邦の全国調査から明らかにすることを目的とした.</p><p>【方法】2010年4月から2018年3月までに実施した原発性膵腫瘍に対するEUS-TA後に外科的切除を受けた患者を調査対象とした.NTSの発生率を求め,浸潤性膵管癌(Pancreatic ductal adenocarcinoma:PDAC)およびその他の腫瘍の患者,PDACの経胃・経十二指腸EUS-TAを受けた患者の間で比較した.さらに,NTS患者の詳細な特徴や予後も評価した.</p><p>【結果】合計12,109人の患者が,EUS-TA後に原発性膵腫瘍の外科的切除を受けた.NTSの全発生率は0.330%であり,その発生率は他の腫瘍を有する患者よりもPDACを有する患者で有意に高かった(0.409% vs. 0.071%,P=0.004).NTSは,経胃EUS-TAを受けた患者の0.857%で観察されたが,経十二指腸EUS-TAを受けた患者の中では観察されなかった.PDACのNTSを認めた患者のうち,EUS-TAからNTSの発生までの期間の中央値および患者の生存期間の中央値は,それぞれ19.3カ月および44.7カ月であり,NTSの97.4%が胃壁に発生し,65.8%が切除された.患者生存期間は,NTS切除を行った患者では,NTS切除を行わなかった患者よりも有意に長かった(P=0.037).</p><p>【結論】NTSは,経十二指腸EUS-TA後では発生せず,経胃EUS-TA後にのみ出現した.慎重な経過観察により,局所的なNTS病変を胃切除術で治療する機会が得られる.</p>
収録刊行物
-
- 日本消化器内視鏡学会雑誌
-
日本消化器内視鏡学会雑誌 66 (3), 312-326, 2024
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390581014219736960
-
- ISSN
- 18845738
- 03871207
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可