書誌事項
- タイトル別名
-
- Cilostazol was effective for capsular warning syndrome during anticoagulant therapy: a case report
抄録
<p>心房細動を有する88歳女性が右片麻痺と失語を主訴に緊急搬送された.MRAで左中大脳動脈M2閉塞を認めた.rt-PA静注療法により閉塞血管は再開通し,右片麻痺と失語は改善した.心房細動の既往があり,心原性脳塞栓症と診断し,抗凝固療法による再発予防を行った.しかし,day 6から右上下肢の運動麻痺の悪化と軽快を繰り返した.Capsular warning syndrome(CWS)と診断し,抗凝固薬にシロスタゾールを追加したのちに症状増悪がなくなった.心房細動による心原性脳塞栓症急性期にもCWSを来すことがあり,シロスタゾールの追加が有効であった.</p>
収録刊行物
-
- 臨床神経学
-
臨床神経学 64 (3), 181-184, 2024
日本神経学会