準同型暗号を用いた人物対応付けのための特徴量次元圧縮による距離計算時間の削減

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タイトル別名
  • Reduction of Distance Calculation Time by Feature Dimension Compression for Person Identification with Quasi Homomorphic Encryption

抄録

本論文では準同型暗号を用いた人物対応付けシステムにおける距離計算時間を削減するために,人物対応付けシステム内の暗号化手法と特徴量抽出手法について評価した.人物対応付けで用いる特徴量は個人識別符号に該当するため特徴量を暗号化し保護する必要がある.準同型暗号は復号することなく特徴量間の距離を計算できるため,システムの安全性を高めることができる.しかし,暗号化された特徴量のサイズは大きくなるため距離計算時間が増大するという課題が存在する.そこで,本論文ではシステムに用いる暗号化手法と特徴量抽出手法を適切に選定することで,距離計算時間の短縮を図った.実験から暗号化スキームであるBGV/BFVスキームとCKKSスキームの内,BGVスキームが暗号化手法に適していることを確認した.また1536次元から512次元まで次元削減することで識別精度をほぼ低下させることなく,1回の距離計算あたりに費やす時間を元の計算時間と比較して約16%,およそ1 ms短縮できることを確認した.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581070826607616
  • DOI
    10.14923/transinfj.2023pdp0003
  • ISSN
    18810225
    18804535
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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