統合失調症における自己抗体仮説を診断と治療につなげる
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- 塩飽 裕紀
- 東京医科歯科大学大学院 精神行動医科学分野
書誌事項
- タイトル別名
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- Linking the autoantibody‐mediated pathology hypothesis to schizophrenia diagnosis and treatment
抄録
統合失調症にはさまざまな病態背景があり異種性が指摘されている。それらの病態候補の一つが自己免疫・自己抗体に関連するものである。自己免疫性脳炎における神経系に対する自己抗体の発見から,自己免疫性精神病の概念を経て,統合失調症で神経系に対する自己抗体が報告されるようになり,統合失調症における自己抗体病態がさらに検証されるようになってきている。本稿では,筆者らが発見したシナプス分子に対する新規自己抗体である抗NCAM1自己抗体や抗NRXN1自己抗体をはじめ,統合失調症における新規の自己抗体とその探索アプローチを概観し,自己抗体が統合失調症でどのような病態を形成するかを考察する。これらの自己抗体病態が仮説から脱却して実臨床に還元されるためには,自己抗体病態を改善させる治療研究が必要であり,そこから生まれた治療が実際に日常診療で行われるようになることが重要である。
収録刊行物
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- 日本生物学的精神医学会誌
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日本生物学的精神医学会誌 35 (1), 15-19, 2024
日本生物学的精神医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390581070827077248
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- ISSN
- 21866465
- 21866619
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可