教科書には書いていない脳卒中診療初期対応のポイント
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- 板橋 亮
- 岩手医科大学医学部,内科学講座脳神経内科・老年科分野
抄録
国際疾病分類第11 版では”brain dysfunction related to disease of the blood vessels supplying the brain ” と記載されており,脳卒中は血管疾患である側面と脳機能障害である側面の両者が大事と解釈できる.一方で,「脳梗塞」という言葉は,症状を伴わない無症候性も含んだ意味として用いられる.脳卒中を診断する際に病歴は極めて重要であり,疎かにはできない.診察の際には,麻痺の評価に加えて,高次機能障害である失語や半側空間無視にも注意する.画像診断は万能ではない.頭部CT の急性期脳梗塞検出力は十分とは言えず,MRI も必ず脳梗塞巣を検出してくれるとは限らない.急性期治療は日進月歩であり,t-PA 静注血栓溶解療法や機械的血栓回収療法を速やかに開始する事が肝要である.仮に症状が消失しも,再発予防のために早期に専門施設での加療が必要になる.
収録刊行物
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- 岩手医学雑誌
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岩手医学雑誌 75 (6), 197-202, 2024-02-01
岩手医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390581091433223936
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- ISSN
- 24340855
- 00213284
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可