関節リウマチに対する治療経過中に発症した肝類洞閉塞症候群の1例
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- 矢野 花佳
- 徳島大学病院卒後臨床研修センター
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- 堀 明日香
- 徳島大学大学院医歯薬学研究部消化器内科学
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- 三橋 威志
- 徳島大学大学院医歯薬学研究部消化器内科学
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- 樫原 孝典
- 徳島大学大学院医歯薬学研究部消化器内科学
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- 田中 宏典
- 徳島大学大学院医歯薬学研究部消化器内科学
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- 友成 哲
- 徳島大学大学院医歯薬学研究部消化器内科学
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- 河野 豊
- 徳島大学大学院医歯薬学研究部消化器内科学
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- 岡本 耕一
- 徳島大学大学院医歯薬学研究部消化器内科学
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- 佐藤 康史
- 徳島大学大学院医歯薬学研究部消化器内科学
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- 宮本 弘志
- 徳島大学大学院医歯薬学研究部消化器内科学
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- 常山 幸一
- 徳島大学大学院医歯薬学研究部疾患病理学分野
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- 坂東 良美
- 徳島大学病院病理部
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- 高山 哲治
- 徳島大学大学院医歯薬学研究部消化器内科学
書誌事項
- タイトル別名
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- A Case Of Hepatic Sinusoidal Obstruction Syndrome During The Treatment Of Rheumatoid Arthritis
抄録
<p>症例は60歳代,女性。関節リウマチに対して12年前よりメトトレキサート,7年前よりイグラチモドを内服開始した。9ヵ月前より肝障害,腹水が出現し,当科紹介となった。血液検査では,肝酵素の上昇と合成能低下を認めた。M2BPGiは4.87COIと線維化を示唆する所見を認めた。腹部超音波検査では腹水貯留があり,肝硬度は12.7kPaとF4相当の線維化が疑われた。病理組織検査ではA2,F2-3相当の慢性活動性肝炎および線維化所見を認めた。Azan染色では内腔狭窄を伴う中心静脈を認め,肝類洞閉塞症候群と診断した。メトトレキサートおよびイグラチモドを中止し経過をみたところ,肝機能は徐々に改善を認めた。肝類洞閉塞症候群は造血幹細胞移植後やオキサリプラチンなどの抗悪性腫瘍薬の投与,放射線治療により発症するとされている。関節リウマチの治療経過中に発症したという例は無く,まれな病態であると考え報告する。</p>
収録刊行物
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- 四国医学雑誌
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四国医学雑誌 79 (5.6), 263-268, 2024
徳島医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390581091433469696
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- ISSN
- 27583279
- 00373699
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可