<sup>1</sup>H-NMR Relaxometryを用いたセメント硬化体の炭酸化過程における含水状態変化の分析

  • 伊神 竜生
    名古屋大学 大学院環境学研究科都市環境学専攻(〒464-8603 愛知県名古屋市千種区不老町)
  • Abudushalamu Aili
    名古屋大学 大学院環境学研究科都市環境学専攻(〒464-8603 愛知県名古屋市千種区不老町)
  • 五十嵐 豪
    名古屋大学 大学院環境学研究科都市環境学専攻(〒464-8603 愛知県名古屋市千種区不老町)
  • 丸山 一平
    名古屋大学 大学院環境学研究科都市環境学専攻(〒464-8603 愛知県名古屋市千種区不老町) 東京大学 大学院工学系研究科建築学専攻(〒113-8656 東京都文京区本郷7-3-1) 東北大学 グリーン未来創造機構グリーンクロステック研究センター(〒980-8579 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-6)

書誌事項

タイトル別名
  • <sup>1</sup>H-NMR RELAXOMETRY ANALYSIS OF WATER CONTENT CHANGES IN HARDENED CEMENT PASTES DURING CARBONATION PROCESS

抄録

<p>本論文は、1H-NMR Relaxometryを炭酸化過程に適応し、炭酸化によって変化する結合水量、自由水量および全体の水分量の変動を、炭酸化進行と共に分析した。その結果、20℃、85%RH環境では、水酸化カルシウムとC-S-Hの炭酸化が確認された。横緩和時間T2の測定から、Interlayer及びGel poreの横緩和時間が炭酸化により長くなることを確認した。熱重量/示差熱分析を用いて算出した水酸化カルシウムの炭酸化度とSolid echo法を用いて測定した結合水の変化量には負の相関関係があり、炭酸化によって水酸化カルシウム中の結合水が自由水へと変化したことを確認した。自由水について、炭酸化初期におけるC-S-H中のGel poreの水分量は増加し、Interlayerの水分量は減少した。</p>

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参考文献 (10)*注記

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