書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Long-Term Survival for 10 Years after Pancreatectomy and 8 Years after Pneumonectomy with Lung Metastasis after Surgery for Pancreatic Cancer
抄録
<p>膵癌根治術後の単発肺転移再発に対し転移巣切除を行い,長期生存を得た症例を報告する.症例は71歳の男性で,IPMNフォロー中に膵腫瘍を指摘され,亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した.診断は中~高分化型腺癌でpT3N1aM0,pStage IIB(膵癌取扱い規約第7版)であった.術後補助化学療法としてgemcitabineを1年間投与した.術後21か月時点のCTで右肺上葉に結節影を認め,肺転移または原発性肺癌を疑って右肺上葉切除を行った.病理組織学的検査にて肺腫瘍は膵癌肺転移と診断した.膵癌術後10年,肺転移切除後8年の現在も無再発生存中である.膵癌術後肺転移は症例の適切な選択によって切除による予後延長が得られることが報告されている.本症例のように転移巣切除後も長期生存している症例の報告が増加しており,転移巣切除で治癒が得られる可能性についても期待される.</p>
収録刊行物
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- 日本消化器外科学会雑誌
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日本消化器外科学会雑誌 57 (3), 136-142, 2024-03-01
一般社団法人 日本消化器外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390581148791618816
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- ISSN
- 13489372
- 03869768
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可