可変的な中高強度の歩行練習により一定の歩行機能の改善を得た亜急性期脳卒中後症例

DOI
  • 松本 拓也
    独立行政法人地域医療機能推進機構 星ヶ丘医療センター
  • 植田 耕造
    独立行政法人地域医療機能推進機構 滋賀病院 畿央大学大学院 健康科学研究科
  • 西本 和平
    国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 老年学・社会科学研究センター 予防老年学研究部

書誌事項

タイトル別名
  • Improvement of walking ability by moderate- to high-intensity variable stepping training in a subacute stroke patient: A case report

抄録

<p>目的:多様な歩行課題という可変性の要素を含んだ高強度の歩行練習は歩行機能の改善が大きいことが示されているが、本邦での実践報告は見当たらない。この歩行練習を先行研究は10週間で合計40回実施しているのに対し、本邦の365日体制であれば同じ回数を約半分の6週間で実施可能である。今回、亜急性期脳卒中患者に対し同じ回数を約半分の6週間で実施した結果を報告する。</p><p>方法:症例は右脳梗塞後93病日目の50歳台女性。希望は屋外見守り歩行であった。目標達成のために歩行持久性の改善が必要であると推察し、可変的な中高強度の歩行練習を40日間連続で実施した。</p><p>結果:6分間歩行距離は臨床的に意義のある最小変化量以上の改善を認め、屋外歩行見守りという希望は達成できたが、先行研究と同程度の改善には至らなかった。</p><p>結論:本練習を約半分の期間で同じ回数実践しても臨床的に意義のある最小変化量以上に歩行機能が改善する可能性があることを示した。</p>

収録刊行物

  • 神経理学療法学

    神経理学療法学 3 (1), 20-29, 2023-03-29

    一般社団法人 日本神経理学療法学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581148791665152
  • DOI
    10.57353/jsnpt.3.1_20
  • ISSN
    27580458
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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