献腎移植登録継続外来のあり方について(移植後早期死亡例を経験して)
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抄録
<p>【はじめに】当院は愛知県の東1/3地域の唯一の腎移植施設であり、献腎移植登録患者数は100名前後である。新規登録者は毎年5~10名いるが同時に抹消症例も少なからずあり、登録者数は右上がりではなく平衡状態を保っている。最近の当院での登録やリストアップ状況につき考察する。【結果および考察】献腎移植候補に挙がった症例は年間5~14例(2019年:5例, 2020年:13例, 2021年:14例, 2022年:13例)であり、うち移植に至ったのは各々、2019年:1例, 2020年:2例, 2021年:0例, 2022年:2例であった。2023年には透析離脱退院後の早期に難治性心室細動で死亡した症例(70歳, DWFG)を経験した。長期透析歴の待機者には高度冠動脈石灰化症例が多く見られるが、全例に対して侵襲的な冠動脈検査を年1回の定期外来で推奨することは現実的ではないと思われる。1番候補に挙がっても術前のリスク説明により移植辞退する症例もあり即、登録抹消手続きをしたが、定期外来時に抹消手続きができた症例と考える。また初回登録時年齢が60歳以上である献腎待機者はこれまで一例も移植に至っていない経験より、60歳以上の新規登録希望はお断りしている。【まとめ】献腎移植待機者の高齢化に伴い、年1回の定期外来にて移植時のリスクを具体的に説明し、積極的に登録抹消の提示も考慮すべきと考えている。</p>
収録刊行物
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- 移植
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移植 58 (Supplement), s303_3-s303_3, 2023
一般社団法人 日本移植学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390581148792057856
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- ISSN
- 21880034
- 05787947
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可