畳屋の事業転換と両利きの経営者

書誌事項

タイトル別名
  • Strategic Transformation and Ambidextrous Manager:
  • Tatami’s Overseas Expansion
  • ― 久保木畳店の海外進出 ―

抄録

<p>畳は日本の伝統的床材であるが,住宅の洋風化に伴い,市場は衰退傾向にある。一般に,畳屋は地域に根差して事業を展開している。なぜなら,畳を敷き込む際には,部屋の間取りや柱の位置に応じて,高さやサイズを調整する熟練の職人的技能が不可欠で,規模の経済を発揮できないからである。また畳は差別化が難しい製品でもある。それゆえに畳業界は典型的な多数乱戦型業界となる。そのような中で,久保木畳店は,全国の飲食店に畳のコースターを販売し,小物だけでなく畳のマットを海外に販売し,工場,カフェ,小物ショップ,ショールームを併設の複合型施設をオープンした。本論では,地方の零細畳店の海外進出について検討し,それが既存の畳事業に好影響を与えたことを検討する。</p>

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