後方支援(薬剤部の立場から)

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抄録

<p>新型コロナウイルス感染症の治療における薬剤師の役割と課題について,当院の経験を報告する。エビデンスが乏しい中で,抗ウイルス薬使用による有効性と副作用のリスクベネフィットを考慮しながら,チームで治療方針を決定した。また,適応外使用や在庫管理,薬物治療プロトコール作成など多岐にわたる業務を行った。また,消毒用アルコールや鎮静薬の調達にも苦労し,院内外の協力を得ながら対応した。さらに,職員対象のワクチン接種が始まると,すべてのワクチンの調製作業を薬剤部で行い,正確かつ効率的に運用した。新型コロナウイルス治療薬についても,感染症科と相談して院内の使用ガイドラインを作成し,処方支援及び調剤払出を行った。このように,薬剤師は新型コロナウイルス感染症治療において重要な役割を果たしてきたが,今後もエビデンスのアップデートや在庫管理などに注意を払いながら,チーム医療の一員として貢献していく必要があると考える。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581148792886784
  • DOI
    10.14963/stmari.51.s149
  • ISSN
    21890285
    03872289
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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