日本の理学療法学科初学者の理学療法イメージに及ぼす理学療法コンテンツの影響
書誌事項
- タイトル別名
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- The Influence of Physical Therapy Content on the Image of Physical Therapy among First-Time Students of Physical Therapy in Japan
抄録
本研究は、理学療法学科の新入大学生が理学療法に対する認知に与える臨床判断理学療法ビデオの視聴の影響を調査し、理学療法に関する個人的な事前経験がこの認知に影響するかどうかに焦点を当てた。学生によって経験や認識が異なるため、理学療法に対する標準化されたポジティブなイメージを形成することの難しさを浮き彫りにしている。具体的には、個人的な治療歴に関係なく、このようなビデオが学生の理学療法に対するイメージをポジティブに変えることができるかどうかを明らかにすることを目的とした。 合計142名の学生が参加し、事前調査を受けた後、臨床シナリオビデオを視聴し、視聴後の調査で認識の変化を評価した。ビデオは、理学療法の臨床的判断や手順について現実的な洞察を提供することを意図し、傾斜台を用いた起立性低血圧の治療を目的とした理学療法セッションを描いた。 その結果、全体的な肯定的認知に有意な変化は見られなかったが、詳細な分析により、理学療法経験のある学生では肯定的認知が減少し、そうでない学生では増加することが明らかになった。このことは、理学療法に関する過去の経験が学生の認識を固定し、これらの見方を変えるビデオ介入の効果を制限する可能性があることを示唆している。 考察セクションでは、これらの知見の意味を掘り下げ、経験豊富な学生の理学療法の生命を脅かす行為に対する不安と、経験の浅い学生の理解と関心の高まりを指摘している。また、日本における理学療法の法的枠組みや教育的枠組みを強調しながら、学生の理学療法に対する認識を最初の経験以上に広げる必要性を論じている。この論文は、私立大学が、学生のモチベーションを高め、理学療法における多様なキャリアに対応できるよう、法律に準拠した教育を提供するという微妙なバランスに直面していることを示唆している。 結論として、本研究は、学生の様々な背景や認識を受け入れ、理学療法という職業を一様に肯定的かつ包括的に理解することを目的とした理学療法の導入教育の重要性を強調している。また、ビデオを通して臨床の場面に触れることは、理学療法に関する過去の経験によって異なるとはいえ、学生の意欲や認識に影響を与えることを示唆している。
収録刊行物
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- 日本公衆衛生理学療法雑誌
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日本公衆衛生理学療法雑誌 10 (2), 1-5, 2024-03-30
日本公衆衛生理学療法研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390581148793888512
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- ISSN
- 21895899
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可