中学生の理科における「探究の技法」の実態

書誌事項

タイトル別名
  • The Reality of “Inquiry Skills” in Science for Lower Secondary School Students: Through the Preparation of Survey Questions Based on TIPS II and T-BIPS
  • ―TIPS IIおよびT-BIPSに基づく調査問題の作成を通して―

抄録

<p>本研究では,中学生の「探究の技法」の認知的側面を測定し,実態を明らかにすることを目的とした。そこで,TIPS IIおよびT-BIPSを修正・再構成した調査問題を作成して調査・分析した。その結果,主に以下の2点が明らかになった。1)技能間の相関分析より,「仮説」と「変数の制御」が最も高い相関を示し,次いで,「実験」と「仮説」,「データ解釈」と「実験」,「実験」と「変数の制御」,「データ解釈」と「仮説」の順で中程度の相関を示し,統合的技能間における相関の強さが明らかになった。2)クラスター分析によって,異なる特徴を有する5群により,生徒の回答傾向を類型化した。第1クラスターを「『観察』・『グラフ化』不足中位群」,第2クラスターを「全技能上位群」,第3クラスターを「全技能下位群」,第4クラスターを「『予測』充足中位群」,第5クラスターを「『予測』不足中位群」とそれぞれ命名した。さらに,各群の「探究の技法」の傾向を解釈するとともに,各群の実態に即した指導の在り方について検討を加えた。</p>

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 64 (3), 237-248, 2024-03-31

    一般社団法人 日本理科教育学会

参考文献 (6)*注記

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