書誌事項
- タイトル別名
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- The effects of impatience from waiting in line on choice overload
抄録
<p>選択のオーバーロード現象とは,過剰な商品選択肢は消費者にかえって負担になり,購買意欲を抑制してしまう現象である.Haynes (2009)は,タイムプレッシャーを明示的に与えた場合にオーバーロード現象が生起することを示したものの,その後の追試では一貫した結果が得られていない.本研究は,選択を待つ他者の存在によって焦燥感を非明示的に与えることで選択のオーバーロード現象が生起するかを検討した.56名の参加者は,10名の待機列が視界に入る状態で4枚ないし12枚の画像の中から欲しい画像の順位付けを行い,その後に全順位付けに対する満足度と後悔度の評定を行った.残りの36名の参加者は,待機列のいない状態で同様の手続きで行った.その結果,選択時に待機列があることで選択のオーバーロード現象が生起した.以上の結果は,待機列の存在によって生じた焦燥感が認知的制御を妨害して選択行動を阻害したことを示唆するものと考える.</p>
収録刊行物
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- 認知心理学研究
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認知心理学研究 21 (2), 59-65, 2024-02-29
日本認知心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390581148797134976
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- ISSN
- 21850321
- 13487264
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可